片腕がないだとか足がないだとか

5月 6, 2009

そういう人が演奏しているからといって、それだけで感動するのはどうかしてる。
確かに、障害があるのに音楽ができるのはすごい。
すごいけど、それは視覚を含めると、芸の域を出ない。
それについて、こんなにすげえんだぜって見てもらいたいならそれはそれで別にいいけど。
元はこういうプレイヤーで、この部位を無くしたけどここまで来れました! ってドキュメンタリーなら、存分に驚ける。
けど、音楽という枠でとらえたら、その人の演奏が感動に値するのかはわからない。
そういう人が演奏しているだけで上手いだとか感動しただとか言うのは、失礼なんじゃないかと、私は思う。上からの目線だ。
本当は音楽だけを聴いて欲しいんじゃないかなーと思うわけですが、その人じゃないので私には分かりかねます。
ま、決まってそういう人達は努力しているからすばらしい演奏ができるんですがね。
でも私もそういう演奏をすごいと思ったとしても、目隠し初聞きで同じ感想を持つとは思えない。
人間ってのはそういう生き物だと思うよ。

音楽っていうのは目で見ないで聞いて、初めて音楽なんだと思う。
オーケストラとか吹奏楽を生で見ながら聞くのは、それは複合だからショーだと言える。
いやそれはだから何ってわけですが。
特に気になっていない事について文章を書くのはやっぱり無理ですね。
ちょっと思ったけど、筋道立てない文章ならいくらでも書けるのはある意味才能なんじゃないでしょうか。

関係のない視点から書くと、音楽は普遍じゃないなと。
50年前の自分たちの演奏はすごく感動するでしょう。聞いたことのある曲はフレーズがわかるから細かい所まで聞ける。
そんなふうに考えると普遍じゃないよなーとね。
誰かが「音楽に国境はない」って言ったけど、国土の固有の音楽とか波長とかあるわけだし。
どんな音が聞こえるかは普遍だけど、個人じゃまったく別の音に聞こえていると、私は思うな。
音楽が最高にして唯一みたいに神格化するような言葉が多いけど、私は音楽ほどあいまいなモンはないと思う。
音楽と文章は曖昧だ。数学と絵画は均一だ。
それが私の見ている世界。誰にも共有できるものではなくて、みんな世界を持っている。
世界ってのは楽しいね!

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