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あそこそ1日

 あ、コルゴンはやはり魔術士の憂鬱だったのか。ということは、レティシャの心配もこれについてのものだったのだろう。

 空き地でコルゴンと対峙するオーフェンは、「こいつは誰だ?」と内心で独語する。オーフェンはもうキリランシェロではないし、コルゴンも貴族連盟の殺し屋としてオーフェンの前に現われた。その状況で、ふたりはかつて同様教室の仲間だ、と断定できるのか。
 にしても、専門の訓練を受けたコルゴンが撃った銃弾をよけるとは、オーフェンさすがだ。いやこの場合はコルゴンが弱っているからなのかもしれない。
 てか、あんた今まで何してたの!?

 ……とk

送った

 メールを送った。とうとう送った。「原作者がリクエストを読者から募る」という謎の事態が勃発した例のあれである。厳密には、話の内容ではなく登場人物と年代のみを指定できるというものなのだが、それにしたって破格だ。いや、破格すぎる。
 ここ数日はこの件で延々と頭を悩ませていた。まずはたしてこれを送っていいものか送らざるべきかで悩み、次にどのような指定をするかで悩み、文面をどうするかで悩み、そして送るか送らないかというところに戻ってまた悩んだ。無限ループ。しまいには頭が痛くなった。
 なにしろ「僕の考えた超人」とはわけがちがう。私のような汚れた心の大人(爆)が己の願望を作者そのひとに送りつけていいものなのか?ああ、けれども「もしかしたら読めるかも」と思うと押さえがたい。送ってしまいたい。ふたつの異なる考えに心は千々にかき乱される。これは大問題だ。
 とりあえず送ると仮定してみよう。いったい、どのような指定をすればいいのだろうか?ただ単にこんなのが読みたい、と送るだけでは芸がない。「一番多かったもの」「秋田がオモシローと思った系」「勘弁してくれ系」のどれかに当てはまるようにせねばならぬのだ。ついでに、「すでに書き始めているネタ」と被ってもいけない。
 ……ん?そちらに被ったら被ったで希望が叶えられるということになりはしないか。なーんだ、よかったよかった。あ、そうなったら送らなくてもいんじゃね?
 待て、問題はそこではないだろうが。とりあえず、私の前にはいくつか選択肢がある。真っ当に行くか、正直に行くか、ベタに行くか、ことさらひねくれるか。どの道を行ってもすっごく後悔すること間違いなしである。私は人一倍優柔不断なのだ。
 どういう指定をするか決めたにしろ、文面も重々考える必要がある。なにしろ自然体で書くと電波の飛びまくった文章にしかならないのだ。こんなネットの片隅で書き散らしているだけならまだしも、他人様、しかも作者本人に送ることを考えてもみろ。
 ……んなことできるかー!しぎゃー!ぴぎゃー!(大混乱)

 と、このほどさようにちまい脳みそをぐるんぐるんとフル回転させていたらそりゃあこめかみのあたりから煙もぷすぷすと出てくるってなもので。

ぴゅーと行く開拓民

 (2月26日書き直し)
 「なぜ開拓計画が性急に進められているのか」ということが前から疑問だったのだが、その理由についてちょいとこじつけてみたぜ。

・外大陸の存在はなぜ判明したか
 行くといっても当の外大陸はどこに、またキエサルヒマからどのくらいの位置にあるのか。開拓計画のそもそもの大前提なのだが、これについては今に至るまでまったく語られていない。
 オーフェンは魔王召喚の影響でか、断片的とはいえ世界についての知識を所有しているようなので、その中にそうした情報もあったと考えれば一応の説明はつく。
 そういえば最終拝謁でも海に無数に浮かぶ大陸を幻視していたな。まあ、あれはドラゴン種族がキエサルヒマに追われる前の光景であろうから、神々によって滅ぼされたとされる現在も同じ光景が広がっている保障はない。
 ところで、外大陸ってひょっとして巨人の大陸なんだろうか。

・言いだしっぺ誰なのさ
 これはオーフェンだろう。外界へ行きたい=魔王の力を返上したいという痛切な動機を持っているから。
 でもアーバンラマの資産家たちが、どうしてそげな怪しさ大爆発な話に乗ったのかはやっぱり謎。いくらキエサルヒマの現状に見切りをつけたといっても、資産の基盤を捨ててまで不確実極まりない開拓計画に乗るのか?という疑問が。
 でもドロシーとエドガーが締め上げ……もとい、説得して回ったのなら、ある程度の無茶も通りそうな気もする。いや、だってあの夫妻だし。

・第一陣がさっさと出て行った理由
 現実世界でも難民問題はややこしい。なんとなくだが、アーバンラマの中でもキムラック難民を厄介払いしたい向きが、開拓計画をこれ幸いと船に乗せて放り出したんじゃなかろーか。教主の「教会総本山の再建」という目的とも合致するだろうし、そもそも教主が精神支配でどーにかしたのかもしれぬ。

 などと考えているうちに思いついた。オーフェンが急ぐ理由には、教主の存在もからんでいるんじゃないか?たとえばボリーさん関係で早急に教主を捕捉しなければならないような何かがある、とか。

オレイルはなぜ死んだ?その2

 拍手ありがとうでやんす。励みになります親分。

 さてリクエストをいったいどうするか、どういう文面で送るか、というのが現在私にとって最大の懸案であるのだが、考えこんでいるうちにどういうわけか「オレイルがなぜ死んだのか」ということについて想像をめぐらせていた。<またろくでもない想像やな……
 「ほかに考えることはいくらでもあるだろう!」というお叱りを受けそうなネタである。まったく我ながら呆れるほかはない。以下、好き勝手に憶測を並べ立てている。続きを読む

「あそこそ」書籍化決定

 まずはとにかくめでたい。
 めでたい。めでたいのだがとんでもないことになっている。ええと……なんて言ったらいいのやら。とりあえず、いっこずつコメントをつけていこう。

・イラストが入るらしい
 「オーフェン」の絵師といったら草河遊哉しかおらぬではないか。ね?!草河さんだよね?!
 草河遊哉の手になるスーツ着用サルアなんてそんな。想像するだけで妙な笑みがほころんでくるではないか。どうしてくれよう。てか、もういっそ登場人物全員のイラストがあればいいんじゃないかな。

・中身は4、5冊分のセット
 「あいつがそいつでこいつがそれで」本編の他、ミニ文庫の「まわり道」、数々の未収録原稿(「オーフェン」以外のも!)や書下ろし2話まで入る予定だとか。ご、豪華すぎる。「パノ」は全然知らなかった作品だから、機会があればぜひ読みたし。
 当初の予定、つまり富士見ファンタジア文庫の「完結した作品たちの後日談」企画として「あそこそ」が書かれたわけだから、それから考えると相当豪華なものになったなあ。
 ある意味、この企画がなくなってしまったおかげでここまでのボリュームになったのだから、複雑な思いもしたり。

・書き下ろし
 「なにもそこまでやらなくてもーッ」と悲鳴が出た。なんとこれをやりつつ本来の仕事まで進めているという。商業作家の鑑だ秋田禎信!
 すでに書きあがった短いのが一本と、現在進行中の長いのがもう一本、間に合えば収録される予定という。どんな話になるんだろうか。わくわく。
 あと、ひさしぶりのあとがきヒロイン対談もやるそうな。順当に行けばクリーオウ、はたまた無謀編ヒロインのコンスタンス、本来「魔王」ヒロインをつとめるはずだったメッチェン、キエサルヒマに残る(?)レティシャ、大穴で還ってきたロッテーシャorウィノナ。さーて誰だろう。
 ……いっそ全員(略)。

・リクエスト
 これが一番引っくりかえった。3本目の書き下ろしの題材を我々読者から募るだなんて。そんな。そんな。そんな。<混乱中
 『主人公となる登場人物とその年齢設定、加えてサブキャラを2人、いや、まあどうせ空気読めよテメーと言われそうなので7人まで』を募集、って。そんな。<こんらんちう
 どどどどどどどーしろと。今の私にそんなもん考えさせたら、非常に個人的な願望が凝縮されたシロモノにしかならないっつーか「それ同人でやれよ」的な話になるっつーか、むしろ今書いてるんだけどどうしろと?!<こん(略)
 空気呼んで7人云々、というのはどういうことなのかと思っていたら「教師から生徒まで、チャイルドマン教室揃い踏みのことか」という意見をネットで見かけて納得する。うむ、やっぱりこの話は見たいわ。
 でででででででも「妄想するだけはタダ」だと思っていたけど、この際「言うだけはタダ」という振る舞いに及ぶのもアリなのだろうか?
 現在、ちょっと冷静な判断というやつができない状態に陥っているのでリクエストメールも考えられそうにない(笑)。

 ちなみに、昨夜はチャットでこの驚きをどなたかと分かち合いたく思ってあんぎゃーあんぎゃーと叫びまくり、興奮のあまり入室しづらい空間を形成していたのだが、嬉しいことに入室していただけた。その節はありがとうございました。

モツ鍋22日

 とんでもないことになってるぅぅぅぅぅ!!

ハの字とサの字

 さて、また世迷言である。考察や感想ですらないただのネタなので、読み飛ばしていただければ幸い。
 ちょいとうがった目で「オーフェン」を注視してみると、ハーティアとサルアは、そのキャラクター性と作中での立ち位置に似た点がいくつかあることがわかる。
 ……実は極めて個人的な理由(というか好み)から、似ていることをあまり認めたくはなかったのだが、私ももう充分な歳である。冷静に考えることができるじゃろう、という試み。まあ、「オーフェン」を客観的に読めてるかどうか、最近あまり自信がないんだがな(爆)。

 とまれ、どこが似ているかという話。一見、周囲の状況を達観しつつチャラい行動を取っているが、その実くさくさしているような青いところを持ち合わせており、腹の内では流されるだけでは終わりたくない、と考えているあたりが共通しているのではないかと思う。
 また、キリランシェロに対して容易ならざる感情を抱いていることも付け加えてもいいかもしれない。かといって、それをわざわざ本人にぶつけたりするほど子どもでもないが、逆に言えば一歩か二歩引いた距離を保っているということだ(ハーティアはキリランシェロと付き合いが長いはずなのに、友人というにはどこか冷めた関係のような印象がある)。
 や、サルアは「鋼の後継キリランシェロ」に何がしかのこだわりがあるのではないか?というのは、私の思い込みにすぎないんだけれど。客観的に見て、作者はそこまで考えていないと思う。まあ意図的な誤読というやつだ。
 似ている、あるいは似てしまった理由は、おそらく結果的なものだろう。たまたま、主人公の冷静な観察者という立ち位置が与えられたキャラクターが二人出て、当時の「作家・秋田禎信」の引き出しにはああいうタイプの人物像が出やすかった。と、まあこんなところだろうな。
 すんませんオチはこれだけです。

あそこそ18-19日

 1日から続いた連載も今日でひと区切り。キムラック越えのときといい、クリーオウ視点での話は長くなる、というかじっくり語られるのだな。
 クリーオウがいつ・どのようにコルゴンと敵対する行動に出るのか、というのは当初からこの話のキモではあった。騎士軍と対峙したときは、他者を殺す意思をクリーオウの視点から描くのだろうか?と気になっていたのだが、敵対する意味を踏まえたうえでクリーオウにそうさせることが今回の芯にあった、と思えばいいのだろうか。
 クリーオウの行動をあえて意味づけるなら、「緑」でのライアンや「扉」でのオーフェンに対する「敵対」に決着をつけたということだろう。あくまでこじつけだが。

 ところでクリーオウが剣を蹴り上げてたのを見て「おんなじことをやったキャラがいたなぁ」と思っちゃったんだが、そーゆーことをほざいてもいいスか?

あそこそ17日

 うっかりCtrl+Rを押してしまい、書いていた感想が消えた。いやそんなに大層な内容でもなかったんだけれども。

 クリーオウがこれからやろうとしていることは、単純に考えればコルゴンを阻止すること、オーフェンに会うこと、なんだろうけど。ほかに意味はあったりするんだろうか、とうがった見方をしてみる。
 どうでもいいが、クリーオウが荒んだ口調で街娼のふりをしたのって、衝撃を覚えた向きがわりと多かったのね。いやクリーオウファンの人口密度を考えればそれも当然か。
 考えてもみろ、サルアがいきなり「僕は~なのさ」とかサワヤカに言い出したら心配になるだろうが。<その例えは適切なのか?
 ……一応お坊ちゃんなのだから幼少期は「僕」とか言ってたらどーしよーとか思っちゃったんだがいかがだろう。

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