メールを送った。とうとう送った。「原作者がリクエストを読者から募る」という謎の事態が勃発した例のあれである。厳密には、話の内容ではなく登場人物と年代のみを指定できるというものなのだが、それにしたって破格だ。いや、破格すぎる。
ここ数日はこの件で延々と頭を悩ませていた。まずはたしてこれを送っていいものか送らざるべきかで悩み、次にどのような指定をするかで悩み、文面をどうするかで悩み、そして送るか送らないかというところに戻ってまた悩んだ。無限ループ。しまいには頭が痛くなった。
なにしろ「僕の考えた超人」とはわけがちがう。私のような汚れた心の大人(爆)が己の願望を作者そのひとに送りつけていいものなのか?ああ、けれども「もしかしたら読めるかも」と思うと押さえがたい。送ってしまいたい。ふたつの異なる考えに心は千々にかき乱される。これは大問題だ。
とりあえず送ると仮定してみよう。いったい、どのような指定をすればいいのだろうか?ただ単にこんなのが読みたい、と送るだけでは芸がない。「一番多かったもの」「秋田がオモシローと思った系」「勘弁してくれ系」のどれかに当てはまるようにせねばならぬのだ。ついでに、「すでに書き始めているネタ」と被ってもいけない。
……ん?そちらに被ったら被ったで希望が叶えられるということになりはしないか。なーんだ、よかったよかった。あ、そうなったら送らなくてもいんじゃね?
待て、問題はそこではないだろうが。とりあえず、私の前にはいくつか選択肢がある。真っ当に行くか、正直に行くか、ベタに行くか、ことさらひねくれるか。どの道を行ってもすっごく後悔すること間違いなしである。私は人一倍優柔不断なのだ。
どういう指定をするか決めたにしろ、文面も重々考える必要がある。なにしろ自然体で書くと電波の飛びまくった文章にしかならないのだ。こんなネットの片隅で書き散らしているだけならまだしも、他人様、しかも作者本人に送ることを考えてもみろ。
……んなことできるかー!しぎゃー!ぴぎゃー!(大混乱)
と、このほどさようにちまい脳みそをぐるんぐるんとフル回転させていたらそりゃあこめかみのあたりから煙もぷすぷすと出てくるってなもので。