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「あそこそ」16日

 ここのところ「あそこそ」の話しかしていない。だって毎回の情報開示がすごいんだもの。うおおおおお秋田めええええ。水出しミントジュレップソーダおいしいよね明日買ってこよう。

 開拓移民といっても、こんな状況の中わざわざ聖地に残っているひとびとを移動させるのは難しい。かれらにとってキムラックは故郷であることは言うに及ばず、なにより信仰のよりどころであるからして。あ、でも結界消失をきっかけに信仰が折れたとあったな。なにが起こったのかやはり具体的に書いてほしい。
 「こいつ」も非公式ながら教師の地位にある人間だったが、20代前半の若造に説得は無理だろう。教主が出てくるなら話は別だけど、その教主は表に出られない外見なうえ、行方不明ときたもんだ。
 が、教主様とっとと新大陸へ脱出あそばしていたもよう。しかも新天地でやりたい放題――と、ここまでなら開拓移民へのうまい理由付けという程度。「いまだに自分を始祖魔術士と思い込んだまま」ってどういうことだ!?
 おいおい、ここにきて世界観の根本に喰いこむ設定開示がきたよ。何らかの理由(たとえばスウェーデンボリー召喚の影響)で始祖魔術士ではなくなったのか、あるいは始めからそうではなかったのか。後者だとしたら本編の設定が覆されたことになる。もっとも、本編で主人公が、教主が語ったことはすべて真実とは限らない、というようなことを言ってはいたが。精神支配ができるんだから、魔術は使えるままなんだろうけど。
 ところで、なぜかこの二人は岩陰にうずくまったグロ魔術士の背後から「こいつ」が話しかける、というややこしい姿勢で会話を続けていた。顔を見せないのは、もしやグロ魔術士の瞳は碧になっているのではないか?うわあ。

「あそこそ」

 長いからタイトルは省略したよ!
 主人公たちがどうするのか、というプランが具体的に示された。結界が消失して外界へ行き来ができるようになったこと、そして大陸がゴタゴタしていることから、アーバンラマの資産家たちの中に移住を具体的に考える向きがあらわれたそうな。その先遣隊、というか開拓移民として住むところを失ったキムラック教徒に話がいった、ということらしい。
 無謀編13巻「これで終わりと思うなよ!」収録の「そこまで責任もてねえよ!」に、こうやって繋がるわけだな。王権反逆罪に問われ賞金首になった以上、外界へトンヅラした方がグロ魔術士にはメリットが大きいということなのか。当初の旅の目的だったアザリーも、もはやいないもんな。
 それはそれとして、なぜ資産家たちが移住を決めたのかが気になる。だって、大陸脱出といったって相当な話だ。主人公のように根なし草で連盟に追われてるならともかく、資産家なら、その財産の基盤が居住地にあるわけだから、なおさら動きたがるようには思えないのだが…。
 まあそれを上回るくらい、貴族連盟の締めつけがきびしくなってるんだろう。財産差し押さえとかもありえるし。
 それにしたって、結界消失から大陸移住までがどう考えても早すぎる。普通、結界がなくなった→外の世界へ行ける→よーし新大陸でも探してみようか→見つけたから調査するぞ、くらいの段取りがあるだろう。肉眼で確認できるくらいの至近にあったとか、そんな感じなのか?漁師さんがいつも通り遠洋漁業に出てみたら、突如見たこともない陸地の影が!なんてことがあったりして。
 そういう都合のよいことが起こらないと、ほいほい新大陸なんて見つからないと思うなあ。だいたい、千年前にアイルマンカー結界が作られて以降、ドラゴン種族も外界の情報をまったく得られなかったはずでは。
 待てよ、燃えたとはいえブラウニング家の世界書があったか。あれに外世界の地図というか、別の大陸の位置が記述されていた可能性もある。最終巻でグロ魔術士は魔王の力を一時使用していたが、そのとき知識も流れこんだという説明もできるしな。
 …と、考えてはみたけど作中で説明されるのだろうか?いやたとえば「スレイヤーズ」とかなら気軽に移民しても構わないけど、なにせ作者は設定魔の秋田。こちらとしても裏事情があるのでは、と勘繰ってしまうのである。ああ、全巻欲しくなってきちゃたじゃないかっ。

 ところでこれの感想を探してネットをうろついていたら、不穏な噂を目にしてしまった。なんと「オーフェン」を再アニメ化するとかしないとか。根拠のない、単なる噂だから「ふーん」と流せばいいものを、それができないのは前例がああだったからなー(遠い目)。不必要にぴりぴりしてしまう。

「あいつがそいつでこいつがそれで」

 まだ暑さは残るものの、秋の声が聞こえてきた今日このごろ、いっちょやってみるべえと読書にいそしんでいる。久しく本などまともに読んでいなかったので、頭からぷすぷす音を立てて黒い煙が出てきているが、がんばれ私。
 さてここ数日、頭から噴き出しているのは黒煙ですまなくなってきている。もはや火炎放射器がしこまれているがごとく、火を吹きっぱなしだ。原因はもちろん、秋田禎信公式サイトで連載中のあれ。はじめこそ、気まま爆発娘らしき人物が見せる成長ぶりにほろりとしたり、のほほんと読んでいたが、11日以降はテンション上がりっぱである。
 結界消失後の大陸で、あくまで人間社会レベルの話とはいえ、事態が大きく動いていることが明かされ、しかも「こいつ」登場である。連載では人名をすべて代名詞で表記しているのでそれにならうが、「こいつ」は私が青春の一時期かなりの熱を傾けたキャラなのだ。これが平静でいられようか。
 シリーズ最終巻において、「世界はひとまず目前まで迫った滅亡をまぬがれました。でもいつかは滅亡するよ」と一応の解決をみたあと、めでたしめでたしと終わらなかったようだ。人間社会の趨勢はかなりのスピードで動き出している。貴族連盟と魔術士同盟の対立が先鋭化し、もはや都市間戦争もやむなしの構え。実際、キムラックは内紛から崩壊してる状態だし。
 てか、なぜ結界の消滅が内紛につながったんだろね。確かに本編の時点で、裏部隊のはずの死の教師に身を置く人間が改革を望んでいたり、教会内部にはきな臭い雰囲気が漂ってはいたけど。そこらへんの経緯は説明されないのかな。
 そういう、一触即発の情勢というだけでもわくわくするというのに、「こいつ」が登場となれば私の脳内油田に火炎瓶が放りこまれたようなもの。どかんどかんと火を吹くのもやむなしだ。
 13日付更新分での「兄が云々」でも相当ダメージを受けたが、14日付、つまり最新の更新で繰り広げられた主人公との疲れたやりとりにはもはや息も絶え絶えの状態である。10年見なかった間に(ただし作中経過時間は半年ちょい)えらいええ男になったのう。ぐへへへへ。
 ガラスの剣が折れた、てのはいかにも秋田らしい。しかし、ものものしく登場したアイテムだったわりにいいところがまったくなかったなガラスの剣。「こいつ」も「狼」や「背約者(下)」でものすごく自信たっぷりに語ってたのに威力が示されることはさっぱりなかったという。
 それを役立たずな剣と評したり、自分からゲリラのリーダーやってたりと、本編時を思い返すと変化した感があるな。青春の部屋を自慢していたような子どもっぽさが今はない。
 それは作家も読者も齢を重ねたからかもしれないが、そうしたキャラの心象の変化が本編の諸々を受けてのことなんだろうな、と感じ取れるのはさすがだ。
 さて今回でワニ娘登場編で語られた、主人公大陸脱出への道筋がつけられたわけだが、大陸の緊張状態がどういう方向へ落ち着くのかはまだ分からない。魔王とはいえ、グロ魔術士どのひとりには荷が重い事態だ。だからまた別の要素が投入されるのだろうけど…。はたして次に何が起こるのか楽しみでならない。

 しかし「一歩」で柳岡が登場したうえに、「こいつ」とまで再びまみえるとは。これは何か、天が私に出血大サービスでもしてくれているのか?

オーフェン後日談に

 「魔術士オーフェンはぐれ旅」という、かつて一世を風靡した作品がある。秋田禎信が自身のサイトで、終了して5年が経つそのシリーズの後日談を連載していることをご存知だろうか。人物の名前はすべて代名詞で伏せられてはいるものの、十三使徒だのディープドラゴンだのといった言葉が飛び交うだけでわくわくしてしまう。
 もちろん連載の報を聞いて以降、心の蔵をうひょらせながら毎日サイトをチェックしているわけだが、最新の掲載分は目の玉飛び出た。
 そ、その物言い!その肩書き!「若くない」を強調したその言動!おおおおお前か!東部編で再登場しないかなー…、とひそかに待ち望みつつ結局出てこなかったのでごくごく一部の読者をがっくりさせていたお前か!まさかこんなところで再会するとは思っていなかったぞ貴様ァ!
 てかお主、今となっては確か私より年下のように思うのだが、それで「若くない」と言われてもなにやら複雑な心持ちがだね。本編終了から年単位で時間が経過しているならともかく、そうではないっぽいし。
 …しかしまあ、満を持してであろう主人公の登場だというのに、ほとんど心動かされていない己に呆れざるをえない。
 はぁ~、ほんともうどうなっちゃうんだろうかねこの話は。ひょっとすると、世界最強トーナメントが開けるご町内建設までたどりついちゃったりするのだろうか。掲載が商業誌ではなく作者のサイト、というあたりが先行きを不透明なものにしていて(尻切れとんぼになる可能性だってあるわけだし)、なおさらやきもきさせられる。

「ムダヅモ無き改革」大和田秀樹

 買った。あまり発行していないっぽいので早めにゲット。
 これは、さながら鮨のように新鮮さを味わう必要がある、実にバカバカしいギャグ漫画だ。
 第一話が読みきりとして掲載されたときには、時事ネタでもあることだし一発限りとばかり思っていたところ、断続的に続編が出てきてとうとう単行本刊行にまで行き着いた。めでたい。なおかつ、版元は連載作品がどれだけ人気があろうと滅多なことでは単行本を出さない竹書房であることを考えると二重にめでたい。
 そういえば以前「HELLSING」のオマケ漫画で「発のみ、全部ドラ」ってあったな…。

 その「HELLSING」がなんと来月で最終回だそうだ。全10巻、と聞いたときには「どうやって終わらせるんだろう…」と思ったものだが、予告どおり10巻でまとまるようだ。すごいぜヒラコー。
 しかし「TRIGUN」に続いてこれも終わるのか。アワーズもさみしくなるなあ。

ざわざわ100人ソート+「零」感想

 先日作ったソートがさすがに人数多すぎるので、100人にしぼった。あと、今週のマガジンにて判明した末崎の名前もさっそくつけくわえておいた。
 http://usamimi.info/~bef/sort100.html

 今週の「零」感想でも。
 やたら可愛らしい名前が判明した末崎さん。そりゃあグレてヤクザにもなりたくなるだろうて。
 それにしても福本漫画が名前でキャラ立てするようになったとはなー。皆さんご存知のように、福本漫画の登場人物はおおむねみんな似たような名前の持ち主で、特徴的な名前をつけてもらえるのは主人公くらいだ。「美心」も坂崎の溺愛っぷりと脱力するカイジとのギャップをギャグにするためにつけられた名前のような気がするし。
 でも今回の末崎のように、「零」がわりと既存のパターンから抜け出した名づけをしているのは、書くにあたって「いまの少年漫画らしく!」を心がけているのかなと思ったり。
 そしてこれまで単独プレーだった零が、とうとう共同でゲームをクリアしなければならない危地に立たされた。私としては、チームプレーが必要なここをどう描くのかものすごく注目している。
 ところで「賭博覇王伝」なのに、最近は全然ギャンブルしてないように思うのは気のせいだろうか。

RD16話

 先月あたりからヘロヘロが続いている。TVアニメなんかは続きものだから、特に見る気力がない。こうなると追いかけるのもしんどくてねー…。RDはまだなんとか視聴を継続できているのだが、ここらでひとつ、6話のような秀作をまた出して欲しいところ。
 10月からの新番組のラインナップもちらほら聞こえはじめてきた。余裕があればクラナドでも見てみようかなと考えている。

 4話「欲望の環礁」に続くお色気(笑)回でもあり、5話「スーマラン」をふまえてのソウタとホロンの回でもあった。
 ソウタはアンドロイドであるホロンを単なるインターフェイスではなく、ひとりの女性として見ている。そんなソウタに向けて書記長や波留、そしてホロンは、アンドロイドはAIであり心など存在しない、という。心のようにみえるのは、プログラムに書き加えられた一行のソースコードが反映された結果に過ぎないのだ。
 だとしても、腕を破壊されたホロンが起き上がろうとする様、おそらく損傷のためだとしてもオイルが目からあふれ出す様、ソウタの名を呼ぶ様にこそ人間は心動かされてしまう。
 そこに人間と同じモノはなかったとしても、人間の心は「何か」を感じ取ってしまうのだろう。
 だからソウタは人間ではないからといってホロンを「人間ではない物」として扱う必要はない。「勝てないとわかったから」と言ったのはそういう意味なんだと思う。
 てか、妹のミナモの方は兄の煩悩などつゆ知らず、好きな食べ物を聞いたり、アクセサリーをプレゼントしたり、「勝負してくれ」に呆れたりと、ほとんど人間に対するのと変わらない態度で接しているのであった。

 今回はごくまっとうな話だった。にしても、アンドロイドの取り扱いとかもっとつっこんでほしかったなー。公務用アンドロイドがすべて同型なのは工場生産品だからだろうし、外見モデルが書記長なのは、おそらく彼女が過去人工島初代プリンセスとかいうやつをやっていたから。
 だけど、ホロンたちがなぜ「特に男性が快適に過ごせるように」プログラミングされているのかとか、どうしてその筋に人気があるんだ、とかハナマチに不正流出したいきさつは?とか聞きたいことがいろいろー。いや、まあこんなん気にするの私くらいかもしれませんが。

ざわざわソート

 自分で作ろうかね、と言っていたソートが完成したのでのっけてみる。何も考えず人名を放りこんでいたらちょっと調子に乗りすぎて人数が多くなってしまった。ので、少し減らして最終的には121人に。暇な方はどぞ。
 「ざわざわソート」http://usamimi.info/~bef/sort.html

 誤字脱字、なんで○○がいないんだ、などつっこみどころあればご連絡よろしくです。

RD15話

 今回のサブタイトルは「食 "imotare"」。RDは毎回サブタイに日本語と英語を併用しているのだが imotare ってなんじゃらほい、と首をかしげていたらどうも「胃もたれ」らしい。まじか。
 感覚は脳に送られる信号。科学技術は電脳を介して擬似的に食事をさせることも可能にした。しかしメタル内でもたらされる美味にふける一方現実空間では…とまあそんなお話。
 ややもすると説教くさい話になるところを、ピーマン撲滅運動に邁進するミナモ、そして美食倶楽部メンバーたちの大仰なリアクションによってユーモラス(というかお笑い)に仕上げてある。
 なんだかミナモを見ていると「ロップまたひとつおりこうさん♪」という台詞が頭をよぎった。<分かりにくいわ!
 つまり教育テレビの小学生向け社会科番組を見ている気になるというか。視聴者は電脳化されていない彼女を通して、人工島というメタル技術の最先端に支えられた舞台を垣間見ているのだから、そういう雰囲気なのは当然かもしれない。
 そして仲良さげな雰囲気の久島とミナモになごむ。11話のバイオリンの一件ではつっけんどんな対応だったのにな。しかしミナモさん、波留さんといい久島といい一之瀬カズネといい、順調にじじい殺しのスキルを身につけつつあるようだ。え、違う?

禁断の箱

 本が棚に収まりきらず、床の上に積まれているマイ部屋。どうにかしたい、と長年心の中にだけあった考えをついに実行した。少しずつ片づけを進めて入れる場所を増やし、いる本といらない本を整理したので現在は床が広々としている。
 今度手をつけたのが隅くたに置かれた大小ふたつの段ボール箱。中に詰められているのはみんな大好き薄い本である。みつしり。せめてこれを大きい方に全て収めてしまえというのが今回の目標だ。
 ちなみに段ボール箱のうち片方は色々なジャンルが混在しているが、もう一方はすべてTRIGUN本である。ふたを開けると、この10年近くひたすら集めてきた私の執念がもわっと漂ってきたように思うのは気のせいだ、と思いたい。どの本をいつどこのイベントで、あるいは中古店で買ったかほぼ把握しているのが自分でもなんだかな。なんにせよ愛着はものすごいので、簡単に整理などできるはずもない。数年前に一度薄い本の整理をしたときもこれらには手を入れられなかったし。
 というわけですごいがんばった(当社比)。三日かけてついに段ボール一箱分を減らすことに成功したのだ。やった。ついにやったぞ。達成感にうちふるえる私の背後には整理した本の山が積みあがり、マイ部屋はまたしても足の踏み場もなくなっていた。
 …これ、どうしよう。

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